新卒ポーカープレイヤーのブログ

意識高めの大学生だったのに急に色々終わっちゃって新卒を捨てた男がポーカーで生計を立てたくてとりあえずオーストラリアで頑張ってみる話 Twitter:https://mobile.twitter.com/alcohol_hole_

(番外編)力こそパワーっていう話

 

自分は、暴力に絶対の信頼を置いている。

 

今までの記事やTwitterから、自分について、実家にはデザイナーの兄の集めたAKIRAとジョジョが全巻あり、祖母は元ジャズドラマー、親父がRed Hot Chilli Peppersのコピバンに加入しており、中学時代から幸福実現党の街頭演説を横目に思考に意味深な間を置いてしまうような、どことなく人生を達観しているが不思議とそれが周囲の鼻につくこともない、どこか儚げな理想的なアーティスティック・インテリ男子を想像していた方がいたら申し訳ない。

実は自分は、実家には後にプロボクサーになる兄が集めたバキとはじめの一歩全巻があり、祖父は78歳の時に頸椎を骨折するまで余裕で懸垂ができ、親父は人生に高校中退ヤンキー・無職という経歴を持つ脳筋船乗りで、高校時代には入学と同時に始めた空手で全国大会まで駒を進め、大学では怪我で公式戦に出場できずとも最後までボクシング部に兼部していた破壊的なゴリラだ。

 

そんな自分は、例えば自分よりも英語が出来る日本人を見るたびに「呼吸器に俺の前蹴りを入れれればʕ(有声咽頭摩擦音)しか発生出来なくなるがな」と思い、将棋の某若手プロがニュースになるたび「俺の初手5-5前蹴りで泣きながら投了させられるがな」と思うような人間だ。勿論、ポーカーが上手いヤツと同席すれば「俺がマジのガットショットを解禁すればPre-Preflopでお前をクラック出来るがな」と思ってる。

とは言え、自分は気は優しくて力持ちの金太郎だ。もちろん、今まで日常生活で前蹴りなど用いたことはない。しかしやはり、「いざというときにはそれで対処できる」というツールが備わっているのは、精神的な支えになるのである。

そう、暴力は、使用せずとも保持することに意味があるのだ。核兵器禁止条例に国連加盟国の約3分の2にあたる国や地域が賛成してるなか、未だに多くの核保有先進国が署名せずにいるのも、そういうことだろう。

 

しかし、九月某日、自分は気付いてしまった。かつて自他共に認めるアスリートだった自分の体型が、Beatsのヘッドフォンを首にかけた、渋谷区のヒョロガリになっていることに。

動悸が激しくなった。こんな身体では、プロレス通の素人巨漢を相手にしたとき、自慢の前蹴りはいとも容易くキャッチされ、ドラゴン・スクリューを極められてしまうだろう。前蹴り並みに自信のある高速左刻み突きだって、被弾覚悟でホールドされてしまったらダブルアーム・スープレックスでひとたまりもないだろう。

今まで自分を支えてきた根拠の無い自信が、ジトジトと足元に溶け出していくのを感じた。そう、新卒進路をあみだくじに委ねオーストラリアに遊びにこられるほどにあったあの根拠の無い自信は、暴力という後ろ盾があってのものだったのだ。

なんとしても筋力を、そして暴力を取り戻さなければならない。そう思い至ってからプロテインの蓋を開けるのに、そう時間はかからなかった。

 

 

 

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いつぶりだろうか、気を失うまで走り込んだのは。いつぶりだろうか、筋肉がプチプチと音を立てるなか喘ぎながら懸垂をしたのは。いつぶりだろうか、夜中にタンパク質が身体を巡る音がうるさくて目が覚めたのは。 

初計測の数値は64.0/10.0(身長は184cm)。そこから簡易なトレーニングを始め、十八日には66.0/9.4。そしてそれから、アルギニン&クレアチンの摂取、そして公園限界トレーニングを始め、わずか二週間で70.4/9.8という数値にまで達することが出来た。バイト先でも「なんかデカくね?」と言われる急成長っぷりだ。

 

筋トレを始めてというもの、毎日がエブリデイである。食事と睡眠が改善されたからか、やたらと身体と精神の調子が良い。さらに、『肩』が鍛えられたからか、何故かポーカーも過去最高に調子が良い。ついでに、ランニング&筋トレ中は英語ニュースを聴き知見を広げているため、全くもって隙がない生活と言えよう。ちなみに、この記事も体幹を鍛えながら書いている。

筋トレとは、自分自身を破壊し再生する行為だ。言い換えれば、新しい自分に遭遇し続けられる行為である。既にそこそこの暴力と自信を取り戻したというのに、過去の自分をも超える数値を叩き出したときには、一体どんな自分に出会えるのだろうか。そんな期待で胸をパンプさせつつ、自分は今日もまた、夜な夜な公園で喘ぎながら限界の限界まで自分を追いつめるのだ。

 

 

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