新卒ポーカープレイヤーのブログ

意識高めの大学生だったのに急に色々終わっちゃって新卒を捨てた男がポーカーで生計を立てたくてとりあえずオーストラリアで頑張ってみる話 Twitter:https://mobile.twitter.com/alcohol_hole_

(番外編)バカラに$1,000突っ込んだ話

ポーカーはクソゲーだ。

ここ最近、92% 88% 96% 94%など、ほとんどの確率で勝てるAll Inの大勝負(一発で$400以上を賭けた勝負)になるたびに全敗し、その4回だけで実収支-$1400という悲劇を経験している。ちなみに、その4回を全勝していれば今頃ポーカーの総収支は$5,000を超えている。いきなり死角から現れた北斗晶にウンコを投げつけられても笑顔でツイネタに出来るぐらい寛容な自分でも、これには耐えられない。

燦たる明日を夢見て、家賃を守りながら貧相なパスタを食う毎日。箸をクラックせんばかりに力が入る右手。毎晩のようにギリギリと音を立てる歯軋り。そして昨日、何気なく空き缶をつぶすように88%の勝負に負けて-$350を失ったとき、自分は静かに堪忍袋の緒を紐解き、ある仮説を立てた。

 

 

92%の勝負に負けた。

88%の勝負に負けた。

96%の勝負に負けた。

94%の勝負に負けた。

88%の勝負に負けた。

 

 

⇒約50%のバカラならほぼ確実に勝てるはず。

バカラ(トランプゲーム)とは、「バンカー」と、「プレイヤー」の、仮想の二人による勝負で、どちらが勝つかを客が予想して賭けるゲームである。実際にゲームをプレイしているのは仮想の人物であるため、客が出来ることは競馬のように事前に予想することだけで、それ以外でゲームに介入することが出来ない。勝負はプレイヤーとバンカー、それぞれ配られたカードの点数の合計によって決められる。Aは1点、2から9は表示どおりの点数で、10、絵札はすべて0点として数える。繰り上がりは考慮せず、繰り上がった場合でも下一桁のみを評価する。9点が一番強く、それ以降8点、7点、と続き、0点が一番弱い点数となる。 【wikipedia】

 

自分は思った、これは世紀の大発見である。そして幸いだったのが、それに気付いたのがまさに給料日当日だったというところだ。要するに、先週の給料$750がほぼ確実に、倍になって返ってくるということだ。こんなに美味しい話はないだろう。

しかし、自分はそのような鼻先思案に囚われることは決してない。言うまでもなくわかっている、そんなのは馬鹿のすることだ。あまりにも思慮が浅くて失笑してしまう。

 

どうせほぼ確実に勝てるのだ。先週の給料のみならず生活費からも追加投資し、何度も何度も賭けるのがいいに決まっている。賢い読者の皆さんも九割方そう思っていただろう。

例えば、生活費を切り崩して合計$1,000を賭けることで、給料のみを賭けたときに比べ、一回あたり+$250の利益を生み出すことが出来る。$750単位で賭け続けた場合は10回勝っても+$7,500にしかならないが、$1000を賭け続けた場合は10回勝てば+$10,000となるのだ。

 

忘れられては困るが、自分はもともと堅実なタイプである。ポーカーで高確率の勝負に負け続けたのだ。独立試行の収束に基づけば、少なからず低確率の勝負でも勝ちやすくなっているはずだし、今日はいい天気ですが、自分はお肉が大好きです。

ちなみに自分は小便をするときも立派に飛行機と一緒にバイパスを滑り、舐めますが、あなたはどこのレンタカー屋さんでその美味しそうなマントラを貸したんですか?ああ、ナーシサス次元の娘でしたね。ところでその可愛らしい充電器は清貧に鞭打って持った純心業にさらわれて狂信に身を切って買った安心などとうにバラされてですね――――――f:id:alcohole:20180807192854j:plain

 

 

 

 

 

 

 

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その時カジノは、不気味なほどに静かだった。そして自分も、不気味なほどに冷静なまま、淡々と$1,000を賭け続けた。+$1,000になったときは思った。やっぱりここでやめようかな。+$2,000になったときも思った。ここでやめるべきだろう。+$3,000になったときにはマジで思った。やっぱりここでやめよう。+$4,000になったときは真剣に思った。うん、ここでやめよう。+$5,000になったとき本気の本気で思った。今度こそマジでやめよう。そして、本当に出金しようとしたその時だった。目の前に海南大付属VS湘北のときに桜木の無謀なダンクを眺める仙道が現れた。

 

「行け」

 

出金ボタンに向かって伸びていた右腕は、気がついたら止まっていた。そして、仙道の横で安西先生が安心した様子でこちらを眺めているのに気付き、自分は決心した。もう、世界が終わるまで椅子から離れることは無い。もう、+$10,000か̠-$1,000かしかない。覚悟を固め、バカラテーブルだけを見つめ、自分の可能性を妄信し、猛進し始めた。

 

 

 

 

 

 

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そこからの記憶はほとんど無い。気が付いたときにはもう、毎日のようにチップを換金しているキャッシャーの内側で、スタッフから現金$11,000を直接受け取っていた。そのあとは、まるであの5分間が夢だったかのように、本当に何事もなかったかのように喫煙所に向かった。

「毎日毎日良い天気だな~。」そんなくだらないことを考えつつ、ゴールドコーストハイウェイを行き交う車をぼんやりと眺め、フリーのココアを口にしながら、根元の根元までキッチリとタバコを一本吸いきる。まるで、いつもとなんら変わりない、いたって普通の平日の昼下がりのようだった。しかし、財布を見ると現金$11,000が詰まっている。何度確認しても、$11,000が詰まっている。そして17回ほど確認したとき、ようやく自覚した。自分は、$10,000勝ったのだと。

言うなればコレは、山王工業相手に大金星をあげたあと、続く3回戦、愛和学院に嘘のようにボロ負けすることもなく、作中でピックアップされていない名門を難なくあしらい、海南大付属にリベンジを果たし、名朋学園をボコボコにして全国制覇してしまったようなものだ。ここまでくるとあまりにもリアリティが無いし、ネットで「山王戦が至高。以降はゴミ。」などと叩かれる漫画になりかねない。自分は一体何の話をしているんだ。

 

 

まあ、そういうことだ(?)。こう見えて、ほんの3時間前ぐらいまでは、いきなり死角から現れた北斗晶にウンコを投げつけられ、髪を引きずり回されたあげく東京湾に向かって投げっぱなしジャーマンをキめられても、腕いっぱいにゴミを拾ってから笑顔で上陸してツイネタに出来るぐらいには浮かれていた。

しかし、不思議なことに現在はもう至って冷静である。おそらく心のどこかでは、この浮かれた気分を引きずるワケにはいかないと理解していたのだろう。したがって、得た$10,000に関しても、特に豪遊したりもせず、真面目にこれからのオーストラリア生活に役立てることになると思われる。

今日は運が良かった。それだけのことだ。これをきっかけに調子に乗ってしまったら、おそらく長期的に見て今日の勝ち分がプラマイゼロ、むしろマイになるような生活を送ってしまうだろう。だから当面は、この出来事が今後のポーカーのプレイに悪影響を及ぼさないよう、そして何より、今後一切サイドギャンブルに手を出さないよう、より強く自分を律していきたい。

 

 

 

【おまけ】わずか14回の試行で$1,000が$11,000になる確率

まず考えなければならないのは、14回試行出来ないまま手持ちが消滅してしまう以下の2パターン。※ちなみに、ここを抜け出すだけでも1-(1/2)-(1/8)で3/8、つまり約37.5%の確率をブチ引く必要がある。

❶1回目負け

❷1回目勝ち2回目負け3回目負け

 

そしてそれらを考慮すると、以下の2パターンの和が求める確率になる。

①1回目勝ち2回目負け3回目勝ち、その後どこかで1度負けて他全て勝つ確率

②1回目勝ち2回目勝ち、その後どこかで2度負けて他全て勝つ確率

 

0.00006103515

①=(1/2)^3 × (1/2)^11 × 11 =0.00067138671

②=(1/2)^2 × (1/2)^12 ×66=0.00402832031

①+②=0.00469970702

 

というワケで、0.469970702%となる。たぶん。ミスってたらコメントかリプライください。そして良い子のみんなは絶対に真似しないでください。