新卒ポーカープレイヤーのブログ

意識高めの大学生だったのに急に色々終わっちゃって新卒を捨てた男がポーカーで生計を立てたくてとりあえずオーストラリアで頑張ってみる話 Twitter:https://mobile.twitter.com/alcohol_hole_

I's派なのにいちご100%な話(番外編)

イチゴ職人の朝は早い。

「早朝5時、眠い目をこすりながら農場に向かうと、ちょうど朝日が昇るんです。それで朝霧の乱反射に包まれるとね、なんか生きてるな~って感じがするんですよ。」職人は笑顔で語った。

「葉陰から豊潤なイチゴがひょっこりと顔を出すと、何というか、感謝混じりの喜びが沸くんです。立ち合い出産ってこんな気持ちなのかな~って思いますね笑」収穫車を回収し、さっそく担当の列に入り込む。

「労働時間内はひたすらイチゴですね。早朝に始まり昼過ぎ~夕方までイチゴ拾い。毎日毎日、終了時間がわからない中、ひたすらイチゴです。」よく見ると、日焼けした職人の鼻もイチゴのようだ。

「綺麗なイチゴは収穫。廃棄のイチゴは地面にポイ捨てかつまみ食い、潰して手を洗うこともありますね。ついでに昼飯もほぼイチゴです笑」荒れた職人の両手からは、年季と確たる信念が見えた。

 

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収支報告である。初日は作業に慣れず少ししか拾えなかったものの、徐々に収穫ペースが加速し、一週間経ったいまでは偏差値60は確実に超えるスピードを身に着けている。

頭を空にして収穫車を前に進めると、良いイチゴだけが自然と手に吸い付いてくる。言わば手塚ゾーン状態だ。たぶんもう無我の境地ぐらいは開いている。トップ労働者達は天衣無縫の極みレベルだが、追い付くのも時間の問題かもしれない。

 

さて、そんな農場生活も残すところあと一週間である。時給換算700円レベルの超薄給重労働ではあるが、自分からすると、悪く無い生活だと思う。そりゃ給料も高いに越したことは無いが、別にこのまま長く続けても良いような気すらしている。

最近は、悪夢も見なくなったし、寝入り酒も減った。それに、日を追うごとに空の青みが増してきている気がする。まさに青天白日と言ったところか。やはり古来から言われている通り、空模様というものは情緒を映し出すらしい。雨でただ濡れる時があれば、雨を感じられる時もあるだろう。それは晴天でも同様なようだ。

 

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