新卒ポーカープレイヤーのブログ

意識高めの大学生だったのに急に色々終わっちゃって新卒を捨てた男がポーカーで生計を立てたくてとりあえずオーストラリアで頑張ってみる話 Twitter:https://mobile.twitter.com/alcohol_hole_

よくわからないまま始まる話

白い光の中に
山並みは萌えて
遥かな空の果てまでも
キミは飛び立つ



卒業ソングの定番、『旅立ちの日に』の冒頭である。この時期になると、昔歌ったこの曲を思い出す人も少なくないだろう。どんな聞き手にも薄ら黄色い何かを感じさせる曲調、そして希望だけを麻袋に無理矢理詰め込んだような歌詞は、今も多くの卒業生達のその後の人生の前向きな一歩目を後押ししているはずだ。

一方、来週水曜日に大学の卒業式を迎える自分は、白い光の届かない、オーストラリアの薄暗い湿地で、常に地面に目を向けがら歩き、食べられる野草を見つけては嬉々として家に持ち帰る、そんな生活の始まりを予感している。




どうしてこうなったのか?

よくわからない。と言うのも、自分の大学生活は控え目に言っても120点だったからだ。授業は認定単位外でも興味があれば積極的に受ける。友達にも恵まれ、恋愛もそこそこ。部活では部長として責務を果たし、持ち前のバイタリティで資格の勉強とバイトと副業も完璧にこなし、就活でも一瞬で第一希望の内定を勝ち取る。全て順調に物事が進んでいた。




どうしてこうなったのか?

よくわからない。何故かもう内定も無い。いま唯一わかってるのは、自分が「新卒は捨てて、来年度からオーストラリアの田舎に住んで、ポーカーで生計を立てながら、毎晩酒を飲んで、あと思い出作りにバーテンもしたい!」という狂気の沙汰としか思えない決断を下したということだけだ。




どうしてこうなったのか?

よくわからない。そもそも金にも余裕がない。上手く行くワケがない。 そう思っては何度も「本当にそれで良いのか?」と自分自身に問いかける。しかし、その度に遺伝子に組み込まれた獣が暴れ出す。更に、その獣は理性的な自分に対して聞く耳を持たず「人生はギャンブル!」の一点張り。安部政権ばりの強行採決、俺の安全保障が可決されることは最後まで無かった。




これからどうなっていくのか?

よくわからない。三ヶ月後には家賃を払えず山奥にテントを張ってカエルを焼いているかもしれない。本当によくわからない。四月九日の成田発ケアンズ行きの片道航空券には、グルメなヤギなら美味しく食べてくれそうなぐらい、手汗が染み込んでいる。